PsiLocはポーランドにあるソフト会社で、以前からSymbian OS用アプリを開発してきました。
また、9210のLocalizationソフトもいくつか提供しています。日本語もそのうち出すといってましたが結局でませんでした。
9500についてもLocalizationソフトを発表していたのですが、その中に日本語の対応予定が入っていませんでした。
そこで、だめでもともとと思いつつ「日本語には対応するの?」とメールを出したところ、
「実は、今まさに開発中なんだよね。表示だけのものが2週間くらいしたら出せるよ」という返事が12月の頭くらいにきたのです。
9210の件もあるので、あまり期待しないでいたのですが、「興味あるなら試してみる?」という誘いがきたので、人柱となるべくトライしてしまいました。思えばこれが嵐の始まりだったのです。
ところが、最初のバージョンは、インストーラすらできませんでした(なんじゃ、そりゃ?)。
数時間後、「ごめん、直したよ」というので、気を取り直してトライ。今度はインストールできました。
Localizationアプリから"Enable Japanese on Symbian"を"Yes"にして、どきどきしながらリブートしました。
すると、起動はするけど文字が表示されない。というか、操作を全くうけつけない。またもやだめじゃん!どころじゃない。
何回起動しても操作を受け付けてくれません。PCにも接続できなくなってしまいました。
結局Cドライブをフォーマットする羽目になりました。
どうなっとんじゃー、とフィードバックを送ると、またもや半日後くらいに「ほんとにすまん。ダブルチェックをやったから今度こそ大丈夫だよ」と返事が来ました。
深呼吸をして気分を落ち着けてトライです。ようやくまともに表示されるようになりました。・・・と思ったら、Documents(Word)にて日本語ドキュメントを表示すると、漢字のところで崩れ出してます。しかも、ズームを切り替えると9500がリブートしてしまう・・・。だめじゃん!
フィードバックを送ると、今まさにコミュニケータとSDKのエラーと格闘中だよ!、と返ってきました。で、修正したらしく、またもやトライ。ここまでくると、フォーマットさえ必要なければ、何回でもトライしますよ、という気分です。
結果は、とりあえず良好ですね。Desk、Message(作成、ビューアもOK)、Documents、File Managerにて日本語の表示を確認できました。残念ながらKanaClipの文字入力領域はだめです(これは別の方法で対処せねばならないかな)。
今後のスケジュールですが、表示のみのβ版が近々公開されるそうです。各種エンコードにも対応しているらしく、Webページも表示できるぞ、と言い張ってます。
また、来年1月には入力にも対応するとのこと。楽しみに待ちましょう。
同様に中国語、韓国語にも対応させるとのことで、中国語Localizationも近々発表するそうです。私は不幸にもどちらも読み書きできませんので、興味のある方はぜひどうぞ。
これでnaoさんのフォントによる日本語表示と、PsiLocのものと2本柱になりますね。
ユーザの選択肢が増えることは非常に重要です。どちらも応援しますよ!